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12/27 14:57 米401kに見直し機運 エンロン破たんや株安で 外経45
【ニューヨーク27日共同】日本の年金改革の手本とされた米国
の確定拠出年金401kの見直し機運が高まっている。エネルギー
大手エンロンの経営破たんやハイテク株バブルの崩壊で加入者の年
金資産残高が激減、社会問題化しているためだ。
年金積立金の大半をエンロン株式で運用していた同社の元社員(
63)はこのほど米議会公聴会で証言、同社の破たんにより「退職
年金の大半に当たる百三十万ドル(約一億七千万円)が吹っ飛んだ
」と訴えた。
米議会関係者は「勤め先が破たんしても社員の生活が保障される
制度が必要」(バーバラ・ボクサー上院議員)と指摘、401k運
用資産への同一企業の株式組み入れ比率上限を引き下げる法案が提
出されるなど、運用規制を強化する動きが出始めた。
401kは加入者が自由に資金運用先を選べるのが建前だが、実
際は、雇用主の企業側が安定株主確保のために自社株での運用を推
奨するほか、企業による補助部分を現金でなく自社株で拠出する例
が多い。
このため、ハイテク株バブル崩壊で株価が急落した通信やインタ
ーネット関連企業の社員への影響は深刻。株価急落で年金資金が大
幅に目減りしたルーセント・テクノロジーなど社員に訴訟を起こさ
れる会社も続出している。
米国人の401k加入者は約四千二百万人で年金資産残高は約二
兆ドル。昨年までの株価上昇局面では「社員の老後資金が潤沢にな
った」「株式市場に安定的な資金が流入した」など明るい側面だけ
が強調されたが、市場の低迷に伴い真価が問われ始めた。
(了) 011227 1456
[2001-12-27-14:57]