★阿修羅♪ 国家破産5 ★阿修羅♪ |
アルゼンチンの事実上のデフォルト、緊縮財政に関する先行き懸念、進む円安等手控え材料豊富で模様眺め気分強まった本日。225先物は前場一時10170円まで売られる場面もみた。円安進行にも拘わらずハイテク値嵩株が冴えない動きで大手銀行株もプラスに場面は一時的にあったものの戻り売り圧力に効し切れず伸び悩み。東京株式市場は極度の物色難に陥りつつあるようだ。 年末年始を控え積極的にポジションを積み上げることができるのは他人のカネを運用する主体に限られよう。利益にしても損にしてもダイレクトに自分の懐に跳ね返る個人投資家の多くは現状の日本株は怖くて触れない状況と考えておきたい。デフレの長期化深刻化とそれによる不良債権の増加懸念と金融機関の体力に対する不安。マイカル債、MMF(エンロン債)、そして、アルゼンチン国債と立て続けに比較的安全と考えられていた金融商品に対する投資家の信用低下は当面の株式市場にボディーブローのように効いてきそうだ。 なお、年明けからは持ち合い解消売りに対する季節的な需給悪化も投資マインドを冷やすことになる。そして、株式市場が冷え込めば冷え込むほど、銀行の保有株式の評価損益へも市場の関心が否が応でも向かうことになる。結局、銀行の財務内容と体力に市場は注目し、現在進行形で増殖しているであろう不良債権に対する懸念がますますクローズアップされる展開が想定される。 円安にも拘わらず軟調な動きをみせるハイテク株は、指数寄与度が高い。銀行株と過剰債務に喘ぐ経営不振企業に加え、唯一買えるセクターまでもが弱い動きとなると、東京市場で買う行為自体は相当のリスクと覚悟しておきたい。特に、今年から来年にかけて休みも長い。年越しの株は持たず、株は枕とせず現金を枕に年を越しておいた方が良い夢が見れそうだ。