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大手金融グループのUFJホールディングスは21日、傘下の三和銀行と東海銀行が来年1月15日に合併して発足する「UFJ銀行」の初代頭取に内定していた室町鐘緒・三和銀行頭取(63)の就任を取りやめ、寺西正司・三和銀行専務(54)が頭取に昇格する人事を固めた。
同日に東洋信託銀行から名称変更する「UFJ信託銀行」についても、社長に就任予定だった横須賀俊六・東洋信託銀行社長(61)が退任し、土居安邦専務執行役員(58)が就任する。多額の不良債権処理を迫られ、2002年3月期連結決算で税引き後利益が6000億円の赤字に転落する経営責任を明確にする。
小笠原日出男・UFJホールディングス社長(63)(東海銀行頭取)は当面は留任するが、不良債権処理に一定のメドがついた段階で退任する方向だ。21日午後、正式発表する。
UFJは、11月下旬に来年1月15日以降の役員人事を発表したばかりで、新体制発足を約3週間後に控えての異例の人事刷新となる。
室町氏は全国銀行協会の会長に4月に就任予定だったが、これも辞退し、寺西氏が就任する方向で調整する。
UFJグループは2002年3月期に2兆円の不良債権処理損失を計上する方針で、大幅な赤字計上に加えて、積み立てを義務づけられている法定準備金の取り崩しも行うことから、経営責任を明確にする必要があると判断した。
大手銀行では、みずほホールディングスの杉田力之CEO兼社長ら9人の経営陣が、そろって退陣する方針を決めている。
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寺西正司氏(てらにし・まさし)69年大阪大経卒、三和銀行入行。取締役、常務を経て99年6月から専務取締役。54歳。
土居安邦氏(どい・やすくに)66年慶応大経卒、東洋信託銀行入社。取締役、常務を経て2000年5月から専務執行役員。58歳。
(12月21日11:47)