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日銀は20日、企業が発行するコマーシャルペーパー(C P)を銀行から一時的に買い入れる「現先買いオペ」を 4000億円実施した。前日決定した金融の量的緩和の拡 大策に沿った措置。これにより、信用度の高い高格付け 企業のCP発行金利は前日より0.01-0.05%低下したものの、格付けの低い企業の発行金利は高止まりしている。 量的緩和拡大は企業の信用力格差の縮小にはつながっていないようだ。
CPは企業が短期資金調達のために発行する約束手 形。相次ぐ企業破たんなど信用リスクの高まりで、金融 市場では投資家の資金運用が慎重になり、CPの発行金利が上昇した。一部には発行を見合わせる企業もあ る。企業の資金調達環境を好転させるため、日銀は19日の政策委員会・金融政策決定会合でCPオペの拡充 を決めた。日銀がオペを増やせば、購入代金として銀行に供給する資金量が増えるだけでなく、CPの需要が 増えて企業が発行しやすくなると期待している。