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NTT <9432> の宮津社長は、同社の株価がきょうもザラ場ベースで上場来最安値を更新したことについ て、「非常に残念で歯ぎしりする思いだ」と語った。
定例の記者会見で述べたもの。
同社長は、株価が下落している直接的な理由について、「分からない」としながらも、「この問題は、NTT自体の経営の問題が大きな 要素。NTTの業績を全体から見てどう評価するかということが、株価になっている、ととらえている」と語った。
さらに、「全体の動きが不況の中にあるわけで、投資家にもいろんな影響を出ている。彼らがNTTの株を買うにあたって、どういう要素 を考えて、どういう判断をするかということ自体も、相当動いているのではないか」と指摘した。
ただ、人員の流動化を含む構造改革に対する取り組みや、子会社のNTTドコモ <9437> がヒットさせた「iモード」のような新サービス を作り出すことなどで、長期的には投資家の支持が得られる、との考えを示した。同社長は、「別に、(NTTを)これから持っていく先の 状態が浮遊状態で、どうしていいか分からないということで、株価が下がっているわけではない」と述べた。
同社株のきょうの終値は、前日と同じ44万1000円。きょうの前場では、一時42万7000円の安値を付けている。