★阿修羅♪ 国家破産5 ★阿修羅♪ |
東証一部の値上がり銘柄数321、値下がりは1055銘柄とほぼ全面安。東証33業種株価指数も値上がりは、海運業、通信業の2業種にとどまり、ほぼ全てのセクターが売られた状況を物語っている。ここ最近の流れが続き銀行株が売られたが、みずほHDが一時22.2万円(引けは22.4万円)と上場来安値更新、UFJホールディングスも一時25.8万円(引けは25.9万円)と連日の上場来安値更新、三井住友銀行も12月14日の年初来安値と顔合わせの495円の安値引けとなった。大手銀行株がこのような形で売られたことで依然として株式市場には、信用リスクへの懸念が燻っていることが窺い知れよう。
明日から明後日にかけて日銀の政策決定会合が開催される。ここで市場を喜ばせる対応がなされないと年末に向け現金比率を高める必要のある投資家は現金化の必要性に迫られ強い売り圧力が発生する可能性がある。青木建設以降、企業破綻はストップしておりこれが不良債権処理遅延と受け止められている可能性もあろう。金融当局の決断の有無、不良債権処理進捗の証である企業破綻の実現の有無が相場の方向性を決めることになるだけに明日以降注視する必要があろう。
狼少年は、狼が来る狼が来ると騒ぎ実際に狼が来た時には誰にも信用されず狼に食べられてしまった。不良債権処理の峠は越えたと言い続けた銀行は、果たして、今回の引当で済んだのか。市場の疑心暗鬼が燻り続けわが国金融当局と銀行の発表を市場が信じていないように映る。信用されない。これほど怖いことは無い。いずれにせよ、銀行、金融当局が市場の信認をかちとるまでは株式市場の大底入れは無いということであろう。