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ワシントン(ウォール・ストリート・ジャーナル)
米総合エネルギー会社、エンロン(NYSE:ENE)の経営破たんにつながった不明瞭な簿外取引について、同社社員がケネス・レイ会長に手紙で警告していた問題で、同社の監査法人の米アーサー・アンダーセンも、昨年8月時点でこれを知っていたことが16日明らかになった。下院エネルギー商業委員会のスタッフが、アンダーセンの元パートナー、デビッド・ダンカン氏に対して行った事情聴取から明らかになった。
レイ会長に簿外取引の会計処理について警告したのは、エンロンのコミュニケーションズ担当副社長のシェロン・ワトキンズ氏。この手紙は、下院エネルギー商業委の調査員が先週末、エンロンが提出した種類の中から発見した。
ダンカン氏の事情聴取から明らかになったところによると、ワトキンズ氏は、アンダーセンの知り合いにも同様な懸念を伝え、これを受け、ダンカン氏を交えて8月21日に問題を話し合ったという。このアンダーセンとの会合は、ワトキンズ氏がレイ会長に会って懸念を直接伝えた前日に行われた。
下院エネルギー商業委の広報担当者、ケン・ジョンソン氏は、「アンダーセンおよびエンロンの主要な人物が、(エンロンが破たんする)数カ月前から問題を知っていたことは、これで明白となった」と述べた。
エンロン監査の責任者だったダンカン氏は、関連書類の廃棄を指示したことを理由に、15日にアンダーセンから解雇された。