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生命保険会社が保有株の売却を加速させている。大手7社のうち、三井生命保険など4社が売却計画を作り、今後2、3年で総額2兆3000億円の株式を売り切る方針だ。機関投資家として大量の株式を保有する大手生保は、株価が大きく下がると財務内容が急激に悪化する“弱点”を抱えており、株価動向に左右されにくい経営体質に改善するのが狙いだ。ただ、短期間に大量の株式を売却すると、株価下落を招く恐れもあり、生保各社は市場に悪影響を与えないよう、慎重に売却を進める構えだ。
株式の売却計画を策定したのは、三井生命のほか、明治生命保険、安田生命保険、朝日生命保険。
三井生命は、今年度から2003年度末までの3年間に9000億円の株式を売り切る方針だ。これにより、運用資産全体に占める株式の比率は、現在の15%から約半分の8%程度に低下するという。
明治生命は2003年度末までに6000億円、安田生命も2002年度までに3000億円の株式売却計画を立てている。また、朝日生命は、今年度から3年間で5000億円を売却するとしてきた計画を大幅に前倒しすることにした。
このほか、日本生命保険など他の大手生保も、株価動向などをにらんで株式売却を積極化させる方針だ。
生保の中間決算にあたる2001年度上半期業績報告によると、9月末の日経平均株価(225種)が、3月末に比べて約25%も下がった株価下落の影響で、大手7社で3月末に計4兆1440億円あった株式含み益が、9月末は約10分の1の4155億円まで減少し、うち4社は含み損に転落した。この結果、経営の健全性を示すソルベンシーマージン(支払い余力)比率が各社とも大幅に低下し、株安に弱い財務体質の改善が、生保各社の大きな経営課題に浮上している。
(12月17日03:06)