★阿修羅♪ 国家破産5 ★阿修羅♪ |
米国市場はインテル・ショックで大幅安。ダウは211.88ドルマイナス、ナスダック総合指数は56.47ポイント安だった。シカゴ先物は、10115円大阪比145円安で取引を終了。昨日段階で米株安はある程度予想されていたが、積極的にハイテク株を買おうとする投資家は本日もあまり出てこないだろう。(無論、下値は拾おうとする投資家が出てこようが・・・)
あまり清廉すぎるとかえって人に親しまれないことのたとえで、水清ければ魚棲まずという言葉があるが、現状の日本の政治経済は、あまりに濁り過ぎて魚が酸欠状態で生きていけない状況と言える。経済では、過剰債務経営不振企業が銀行と一蓮托生の状況で、ゾンビのごとく株式市場に浮遊。政治では、有力政治家秘書が高過ぎると揶揄されてきた公共事業に絡み、口利き料を貪る。当面、この濁りが沈静化するまでは、この国は、債券、株式、通貨共に買えないだろう。
さりとて、売って儲かるというわけではなさそうだ。国債は政府部門が様々な手法を駆使して買い支える可能性がある。株式もこのレベルで積極的に売却したいという投資家も少なく、信託銀行経由の年金資金が地球防衛軍的に「押し目買い」を続け、指数自体は値を保つ可能性が高そうだ。通貨にしても、アジア諸国からの反発や米景気の回復の力強さの乏しさを考慮するとこれまでのような円安が進むとは考え難い。それでは、買って儲かるのか。当然、それもないだろう。
末期がん患者がモルヒネだけで病院のベッドで寝ている状態。体には何種類もの生命維持装置が備え付けられ、日毎に体力、気力とも衰えるが辛うじて息だけはしている状態が、現状の日本と認識しておきたい。ただたまに、心拍数がピクッと上がる局面がある。それが日経平均の11000円レベル。ただ、それも長くは続かず、10000円大台に接近する。すると、生命維持装置が作動し、小康状態に再び戻るという症状が当面続く展開が想定されよう。