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【ニューヨーク15日=坂本裕寿】
米大手会計事務所アーサー・アンダーセンは15日、経営破たんした米エネルギー大手エンロンの会計監査に関する書類の大量廃棄問題で、廃棄を指示した幹部1人を解任、監査を担当した公認会計士ら3人を休職とする社内処分を発表した。エンロン本社があるヒューストン事務所の管理部門の4人も更迭した。書類廃棄に経営幹部が関与していたことが明らかになり、同社の責任を追求する声が一段と高まりそうだ。
解任されたのは、エンロンの監査主任を務めていたデビッド・ダンカン氏。社内調査の結果、ダンカン氏が昨年10月23日に担当者の緊急会議を招集し、エンロン関係の書類や電子メール、パソコンに記録したファイルなどを組織的に廃棄するよう指示していたことが判明した。当時、エンロンは米証券取引委員会(SEC)から関連資料の提出を求められていた。
アンダーセンはエンロン破たん後、エンロンの簿外債務を見逃していたことや書類廃棄などずさんな監査業務の実態が次々に明るみに出て、米議会や捜査当局などから厳しい追及を受けている。
ジョゼフ・ベラルディーノ最高経営責任者(CEO)は「信頼回復のためあらゆる手段を尽くす」として、今後も社内調査の結果、廃棄に関与した社員が判明した場合は解任するとしている。
(1月16日10:57)