投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 12 日 22:36:16:
森金融庁長官は、“金融検査独立機関”構想は、あくまで柳沢金融担当相の個人的見解であるとの認識を示した。その上で、同長官は、現状で支障がなければ、検査局のあり方を維持するのが適当だ、と述べた。
定例会見で述べたもの。
柳沢金融担当相は11日、水戸市でのタウンミーティングで、現在の金融庁に代わり、金融機関を対象に検査を行う独立機関の設置が必要になるとの考えを示した。
森長官は、”11日のタウンミーティングで柳沢金融担当相から独立した金融検査機関の構想について言及があったが”との質問に対して、「あくまで金融担当相は個人的な見解と断っている」と強調した。その上で、金融庁の考え方について、「現実の行政で検査局の独立性が侵されるような懸念があるなら、そういうことを考えないといけないかもしれないが、そういう面の差し障りはないという自信がある。組織としての検査局のあり方は現在のまま続けていくのが適当である」と指摘した。
また、森長官は、特別検査に関する風説の流布に関連して、「非常に警戒している。証券取引等監視委員会の中に9人からなる特別チームを立ち上げ、日常的な監視強化をすでに行っている」と述べた。これとは別に、あさひ銀行<8322>が同行に関する風説の流布について金融庁と証券監視委に報告したことに関連して、森長官は、すでに疑いのある会社からヒアリングしていることを明らかにした。
さらに、森長官は、ミレア保険グループの中で東京海上火災保険<8751>の子会社である東京海上あんしん生命が朝日生命保険の営業を譲り受けるほか、朝日生命の株式会社化を前倒しする構想があることについて、「(そうなった場合)損保の雄と大手生保が統合して消費者ニーズにあった商品を開発していくことは極めて好ましい」と評価した。あさひ銀行が不良債権処理を進める上で米投資銀行のゴールドマン・サックス 一方、郵政公社の検査主体について、森長官は、「検査局は民間金融機関のALM(資産・負債の総合管理)を十分にチェックしている。ノウハウもあり、活用する余地はあろうかと思う」と述べた。