投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 12 月 09 日 00:00:33:
◇「破たん予見できず」−−野村証券担当者
上田・小県地域の９市町村で作る上田広域連合（連合長、平尾哲男・上田市長）が、経営破たんした大手スーパー「マイカル」の社債２億円分を保有していた問題で、同 連合議会の調査特別委員会（委員長、茅野光昭・同市議、１４人）は６日夜、マイカル社債を推奨した野村証券担当者５人を招き参考人質疑を行った。委員は、社債購 入時や購入後の説明が不十分だったとして、野村証券に誠意ある対応を求めた。
「過大な購入推奨があったのでは」「（マイカルの）格付けが落ちる中で、どうして売却を勧めなかったのか」などといった疑問が委員から噴出。野村証券は、「購入前に （社債を発行する企業のリスク情報を記載した）目論見書（もくろみしょ）を提出している」と説明したうえ、「開示情報の審査段階でも、マイカルの破たんは予見できず、過 大推奨ではない」と釈明した。
委員から出された目論見書の追加調査について、野村証券は「（マイカル破たんに伴う）弁済率に影響する可能性がある」として拒否。社債購入に伴い野村証券に支 払った手数料１００万円の返還請求についても「手数料の返還は、法的解釈上の損失補てんにあたり、違法」と説明し、拒否した。
同連合は「ふるさと市町村圏基金」（２０億円）の効率的な運用を図るため、マイカルの無担保社債（年利２％）を昨年１月に購入。しかし、購入当初は「シングルＡ」だった 格付けは次第に下がり、今年６月には注意を要する「ダブルＢ」にまで転落した。弁済率は、来年３月以降の社債権者集会で決まる見通しだが、２億円の社債はほとんど 返還される見込みはないという。
同委員会は、マイカル社債購入問題の全容を解明するため、同連合議会本会議の議決を受けて１０月２６日に設置。今月２５日に予定されている臨時議会までに最終 報告をまとめる。【田場昌史】
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