投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 12 月 07 日 13:31:56:
塩川正十郎財務相は7日の閣議後の記者会見で、米国が新規発行する国債を日本が購入する案について「賛成だ。積極的に為替介入する形や、そういう憶測をされたら困るが、そうではないなら外債の購入を否定しない」と述べ、条件付きで検討する考えを明らかにした。購入主体として日銀を想定しているとみられるが、米当局が容認する姿勢かどうかについては言及しなかった。
米国の新発国債を購入する案は、自民党の山崎拓幹事長が5日に「実需が発生するというか、アフガン情勢などをみて、米国で新たに外債が発行される時に、検討に値する」と語り、対米支援の一環として位置付ける姿勢を示している。外債購入を巡っては、日銀内でも市場に資金を供給する金融調節の一環として実施する案が浮上している。ただ、輸出のてこ入れなどを狙った円安誘導政策と受け取られれば、中国や東南アジアなど海外からの反発が予想される。財政、金融政策の発動余地が限られ、景気刺激策として円安に期待する声も根強いなかで、外債購入の目的や方法について議論が広がる可能性もある。