投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 12 日 22:26:02:
小泉首相は12日の衆院予算委で、橋本内閣当時の構造改革路線を批判し、自らの改革との「違い」を強調した。不況下で構造改革を進める共通点を野党から指摘されて反論、改革優先の姿勢を強調したものだ。一方で、今年度補正予算案を「改革と景気対応を両立」を狙った「苦心の策」と説明。情勢次第で「大胆な政策をとることもやぶさかではない」と2次補正にも含みを持たせた。
「首相のやり方、国の経済状況は橋本内閣の時とよく似ている」。中井洽氏(自由)がただした。4年前、橋本内閣は公共事業の削減などを盛った財政構造改革法を成立させたが、景気後退に見舞われ、改革を失速させた経緯がある。
小泉首相も厚相として橋本内閣に参加したが、小泉改革と同一に論じられて反論。橋本改革を「民間ができることを民間に任せようということに、実に消極的だった。消費税を5%に引き上げた。簡保や郵貯の民営化の検討をひっくり返し、道路公団の民営化なんて全然考えなかった」と、次々に列挙した。
そのうえで、小泉改革について「(歳出の)一律削減をとっていない。消費税の引き上げは全く考えていない」などと説明。「橋本内閣の構造改革とは全く違うということをご理解いただきたい」と声を張り上げた。
一方で、「デフレスパイラルとか大きな世界的な経済危機が起こるというような時には、一つの規範に対してこだわることなく、柔軟な態勢をとる必要がある」とも言及し、2次補正編成の可能性を示唆した。(22:02)