投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 12 月 06 日 12:17:10:
【シカゴ5日=千葉研】
米格付け大手のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は5日、米連邦破産法11条(会社更生法に相当)適用を申請した米エネルギー大手のエンロン向けの米保険業界の債権額が35億ドルに達するとの試算を発表した。エンロン債は実質的なデフォルト(債務不履行)状態で、保険各社は特別損失の計上を迫られる。同業界にとっては同時テロに続く打撃になる。
保険各社はエンロンが発行した社債や資産担保証券に投資したり、エンロンの個別事業に出融資している。S&Pによると、生命保険会社が一定の利回りが見込める投資としてエンロン債などを購入するケースが多く、36億ドルのうち生保の債権額が26億ドルを占めると推定している。個別の債権額を公表した保険会社のなかで、エンロン向け投資残高が最も多いのは、ジョン・ハンコック生命保険の3億2000万ドル。エンロン破たんに伴い、10-12月期に最大で1億2500万ドル(税引き後)の特別損失を計上する。チャブ(2億2000万ドル)、セント・ポール(1億800万ドル)なども債権額が多い。