投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 12 日 18:16:36:
日銀の速水優総裁は12日の衆院予算委員会に参考人として出席し、国債価格の下落が通貨の信認の失墜につながる可能性について「金利の上昇に伴う国債の価格変動に対応できるように十分な引当金を積んでいる」と述べ、通貨の信認までは影響を及ぼさないとの見方を示した。
総裁は日銀が現在保有している国債について、長期国債が48兆円で、残りは短期国債であることを明らかにするとともに、円滑な資金供給のために必要に応じて国債買い入れを増額していることを指摘。そのうえで長期国債の保有額は銀行券発行残高を上限とするなど、長期国債の割合が大きくなりすぎないように保有額に天井を設定するなどの工夫をしていることを説明した。
さらに中央銀行の保有する資産の健全性を確保するために引当金も十分に積んでいることを強調した。引当金については「現在でも国債保有額の4、5%に当たる約2兆6000億円は積んでいる」と具体的な数字を挙げて国債の下落リスクに備えていることを強調した。