投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 12 日 17:48:20:
本日は軟調なもみあいに終始した。手掛かり材料乏しい中、投資家は模様眺めを決め込み売り買いを手控えたようだ。GSと不良債権処理で提携するあさひ銀行は、朝方は大量の買い物を集め上昇したが、寄り付いた後は、100円レベルのもみあいとなった。市場の関心は、正常先と要注意の引当問題でありその部分にメスが入らなければ市場は評価しないということなのだろう。
銀行株がそのような動きを続ける限り、全体指数も下への警戒が解きにくい状況が続くことになりそうだ。ハイテク株は米国市場の影響を受け易いとは言え、日本の市場に上場していることがマイナスに作用していると言えよう。経済の心臓である金融システムが脆弱で、銀行、金融庁が公表する自己資本比率を含む様々な公表数値やコメントに対する不信感が市場を覆いセンチメントを悪化させるという悪循環となっているようだ。
22日から26日にかけて行われる4大メガバンクの決算発表までにどのような動きがが、不良債権処理に関して出てくるかが注目されよう。果たして、そこで大底を入れて上昇トレンドに入れるかが注目されよう。泣いても笑ってもあと2週間以内で大勢は決まると緊張して見守っておきたい。