投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 12 月 04 日 12:40:05:
本日の株式市場は、平均株価が失速している。主力のハイテク銘柄に買いが先行したものの、大手銀行株が軒並み安となっており、全体指数の上値を抑える相場となった。米国半導体工業界(SIA)が発表した10月の世界の半導体売上高は、前月比2.5%増と4ヶ月連続してのプラス推移となったことを好感、主力のハイテク株は買い先行のスタートとなった。ただ、米エネルギー大手のエンロンが破たんしたことを受け、信用リスクの高まりとともに、昨日に続いて大手銀行株が売り込まれている。大手銀行株の値動きが相場全体のセンチメントを冷やしており、全般的に積極的な売買は手控えられている。テクニカル的には、これまで下値支持線となっていた1万500円水準の25日移動平均線だが、本日は上値抵抗線として機能している。午前の平均株価の終値は、前日比44.10円安の1万326.52円(出来高概算3億8000万株)。
大手4行のうち、みずほHD、UFJ、三井住友銀の3行が安値更新となっている。信用リスクがさらに高まるなか、米エンロンが破たんしたことから、米エンロン向け貸し出し債権が不良債権化するとの懸念が強まっているようだ。一旦は買い戻した海外勢が再び売りに向かっているとの見方もある。また、日興CGが年初来安値を更新した。米エンロンの破たんで同社の海外円建て債がデフォルトとなる見通しとなり、MMFの元本割れにまで発展している。一方、昨日ストップ高となったドウシシャは、本日も大幅高となっている。「ハリーポッター」関連グッズの製造販売権を取得したとの発表が引き続き材料視されたようだ。