投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 12 月 03 日 23:04:08:
破たんでエンロンが日本から撤退するのは、確実になった。日本法人のエンロンジャパン(東京)と、発電事業を手がけるイーパワー(同)を展開し、青森県六ケ所村に出力200万キロワット、山口県宇部市に100万キロワット以上の大型火力発電所を建設する計画を進めていた。帝人と組んで愛媛県松山市でも発電所建設を検討していた。日本法人は、他企業への売却も検討していたが、買い手を見つけるのは困難な状況だ。60数人の従業員は解雇され、事務所は閉鎖される可能性が高い。
青森県六ケ所村では「期待が大きかったので、計画白紙なら残念だ」(企画開発課)と語っている。
一方、経済産業省の広瀬勝貞事務次官は3日の会見で、エンロン破たんの影響について「国内の電力・ガス自由化の議論でも、(前提として)エンロンの存在があったと思う。だが、電力自由化は規制緩和やコスト高構造の是正に向けて従来から取り組んでいる。議論は予定通り進めていきたい」と述べた。経産省が音頭をとる自由化政策への慎重意見も強まりそうだが、「学ぶべきことは学びながらやっていきたい」と強調した。 【高橋秀郎、荒木功】
[毎日新聞12月3日] ( 2001-12-03-22:45 )