投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 12 日 16:48:27:
日本銀行は12日、第13回「生活者意識に関するアンケート調査」を公表
した。それによると、足元の景気が1年前 と比べ「良くなっている」と答えた割合から「悪くなっている」と答えた
割合 を引いた景況感DIはマイナス71.6と、今年3月に行った前回調査(マイナス 56.5)から15.1ポイント悪化し
た。
「生活者アンケート調査」は全国の20歳以上の男女4000人を対象に実施。 93年に調査を開始し、毎年3月
と9月の2回行っている。今回は9月21日−10 月1日に調査を実施、有効回答率は81.8%だった。
1年後までの先行きに関する景況感DIはマイナス36.4と、前回(マイナ ス20.1)から16.3ポイント悪化した。
現在の暮し向きが1年前と比べ、「ゆと りが出てきた」から「苦しくなってきた」を引いた暮し向きDIは、マイナス
40.1と、前回(マイナス42.6)からほぼ横ばい。引き続き「苦しくなった」が 全体の5割近くを占めた。
物価「下がっている」が増加
収入が1年前に比べ「増えた」から「減った」を引いた収入DIはマイナ ス37.6と、前回(マイナス35.0)から小
幅悪化。1年後までの先行きの収入D Iはマイナス32.0と、前回(マイナス26.7)から5.3ポイント悪化した。
勤め先の雇用・処遇について「不安を感じている」との回答は全体の80.1% と前回(79.9%)から横ばい。自
営業者で自分の事業について「不安を感じて いる」のは89.0%と、前回(87.1%)から小幅増加した。支出を1
年前と比べ 「増やしている」から「減らしている」を引いた支出DIはマイナス34.3と、 前回(マイナス36.9)から若
干マイナス幅が縮小。1年後の支出予想DIはマ イナス41.0と、前回(41.4)から横ばいだった。
足元の物価が1年前と比べ「かなり下がっている」と答えたのが5.5%、「少 し下がっている」が37.2%と、前
回(それぞれ3.9%、32.3%)からいずれも 上昇した。1年後までの変化については「かなり下がる」が1.4%、
「少し下が る」が15.1%と、前回(それぞれ0.9%、14.8%)とほぼ横ばいだった。物価 が下がっていることにつ
いて「どちらかというと好ましいことだと思う」とい う回答は45.2%、「どちらかというと困ったことだと思う」は
17.6%だった。