投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 12 月 03 日 22:14:45:
(回答先: エンロン破たん、邦銀の影響は1000億円程度・金融庁長官〔日本経済新聞〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 12 月 03 日 21:13:44)
先月29日にスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がエンロン債を投資不適格に格下げを行ったことを受けて日興MMFを始めとする複数のMMFが元本割れとなったことなどを嫌気されて証券株の下落が続いている。
週明け3日の東京株式市場では、さらに朝方にかけて当のエンロンが米連邦破産法11条の適用をニューヨークの破産裁判所に申請して破産したことが報じられたこともあり、株価下落は日興コーデなどだけでなく野村、大和など証券株全般に波及する形ともなった。
終値では、野村ホールディングス <8604> が前日比47円(-2.75%)安の終値1,663円、大和証券グループ本社 <8601> が前日比47円(-5.68%)安の終値780円、日興コーディアルグループ <8603> が前日比22円(-3.38%)安の終値628円といずれも安い。
先週のところは日興コーデが売られて大和、野村が買われるといった展開も見られたものの、日興MMFの元本割れをきっかけににして証券会社版の普通預金の側面が強かったMMFの信用そのものが失われたとの見方が強まってきたことが今日の証券株安につながったものと見られている。
証券業界全体の信用を失わせる結果ともなっている複数のMMFの元本割れの原因ともなったエンロンの円建て社債に関してだが、市場関係者からは、エンロンは10月以降、株価が急落を起こしておりエンロン債がジャンク債になるまで保有し続けた複数の投信運用会社のリスク管理能力などを批判する声なども持ち上がってきているなど、ここにきてエンロン破産にともなうMMFの元本割れ証券業界全体の信用基盤を揺るがしかねない状況へと発展してきた。