投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 12 月 03 日 18:01:11:
エンロン・ショックで米国市場が波乱となる可能性を織り込むかのように週明けの東京市場は大幅下落となった。また、ダイエーに関する一部月刊誌の記事が話題となりそれを嫌気してかUFJが大幅安となり上場来安値を更新し40万円大台を割り込んで取引を終了した。前者でハイテク株、後者で大手銀行株中心に内需系株が売られた結果、東証一部の値下がり銘柄数は1003銘柄とほぼ全面安で取引を終了するに至った。さらに、為替市場等では国債の格下げ観測やエンロン債に端を発したMMF問題も市場のムードを暗くしたようだ。
サポートとして期待した25日移動平均線(12/3現在10503.90円)を割り込みテクニカル的にも厳しい状況となった。週末のGDP、米雇用統計等手控え気分が強まり易い環境なだけに週初のサポート割れは今週の流れを決定した感のある動きとなったと考える。米国市場の動向もさることながら、国内の経営不振企業の株価動向とそのような企業にカネを貸し込んでいる銀行の株価動向も予断の許せない状況となりつつある。また、国債の格付け及び社債の格付けと一部銘柄の気配情報等に関する観測も市場を駆け巡ることになろう。信用リスクに過敏となる師走相場となりそうだ。もちろん、買える株は不測の長期金利上昇でもそれをメリットにできる企業であり、そのような企業は目先株価が下がっても安心して保有はできるだろう。