投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 12 月 03 日 09:55:00:
大和総研投資調査部長中野充弘氏●前週末の東証1部における株価100円割れ企業は136社とバブル崩壊以降最高となり、投資家は企業の倒産リスクに敏感な状況にある。銀行は不良債権の処理を進めるにつれ、厳しい選択を強いられるとの読みが働くほか、エンロンの破産法申請による日本の金融市場への影響も懸念される。全ての超低位株が破綻する訳ではなく、中には再生する企業も多くあると見られるが、怖くて手を出せないのが投資家の心情だ。一方で倒産リスクは考えられない優良ハイテク株は比較的堅調な動きとなっている。低位株を離れた資金の受け皿となっているが、米国景気動向には見極めが必要で、一本調子の上昇は考えにくい。
低位株が買いにくく、ハイテク株も上値を追う材料にはまだ乏しいことを考慮すると、業績面のしっかりした銘柄を個別に物色する流れになろう。薬品、コンピューターソフト、ゲーム関連株やJR各社などに注目している。新規公開株に対する関心も引き続き高くなりそうだ。(S.K)