投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 12 月 03 日 09:52:42:
皇太子妃雅子さまのご出産へのご祝儀商いがどの程度盛り上がるかが注目される本日。何かと暗い話題が多かったことで久しぶりの明るい話題に市場や個人消費が活性化される展開に期待したいところだ。土日には直積的に市場を揺さぶる材料は特に出ておらず、来週の先物・オプションSQもあり動き難い需給環境ではあるが。
自民党税制調査会が親の事業を継いだオーナー経営者にかかる相続税負担を軽減する具体案を固めたようだ。現在事業用宅地に限っている相続資産の評価額控除の対象を広げて税負担を現行の1/2程度に抑えることが柱だそうだ。実現には紆余曲折がありそうだが、実現するならば中期的なプラス材料となろう。
今週は、5日に7−9月期の法人企業統計、6日に10月の景気動向指数速報値、7日に7−9月期のGDP速報値の発表がある。また、米国でも6日に7−9月期の労働生産性改定値、7日に11月雇用統計の発表を控えている。日米ともに重要なマクロ指標の発表を控えており、市場はその内容に一喜一憂することになろう。為替市場が反応し、それをみて東京株式市場が動くといった展開か。株式市場の方向性は、円高ドル安なら下、円安なら上への動きが基本となる。
淘汰・再編の時代に入ったことで、市場の銘柄選別は今後ますます厳しいものとなりそうだ。先日深夜のテレビ討論番組を観ていて印象に残ったことだが、ある出演者の「日本は粉飾国家だ」という発言と出演者コメントで公然と「銀行が債務超過」という言葉が飛び交っていたことだ。公表されている財務諸表が信頼できないとなると投資家は何を見て投資判断すれば良いかと悩むところであろう。
しかし、あまり難しく考える必要はない。例えば、世界的な規模で商売をしており、株価が適当に高く、東京以外のまともな証券取引所に上場している企業ならば十分投資対象としての資格は有している。そして、その有資格の投資適格の値嵩ハイテク株などが堅調な限り、全体指数は上への動きが期待できる。ただし、日経平均が、25日移動平均線(11月30日現在、10520.88円)を割れた場合は、躊躇なく撤退したい。機敏なリスク管理が従来以上に求められる時代に入ったと気を引き締めて相場に臨む状況に投資家はいるからだ。