投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 12 月 01 日 13:50:30:
【サンパウロ30日=窪田淳】
経済危機に陥っているアルゼンチン政府は外貨準備高の目減りに歯止めを掛けるため、銀行預金の引き出しを制限する。ロイター通信が30日、同国中央銀行筋の情報として伝えた。通貨切り下げ憶測を打ち消す狙いから自国通貨建て預金をドル建てに置き換えることも検討。これらを柱とする緊急対策を1日にも正式発表する。
同国では経済の先行き不透明感から、国民が銀行預金を引き出したうえ、ドル買いに走る動きが加速。外貨準備高は過去2カ月間で約250億ドルから約200億ドルに減少した。政府は近く、現金引き出しを月額で1000ペソ(1000ドル)までに制限。クレジットカード、デビットカード、小切手による決済を促し、ドル買いのための資金が市中銀行から流出するのを防ぐ考えだ。さらに、ペソ建ての預金を名目上、ドルに置き換えることで、通貨切り下げ懸念を鎮める。事実上、通貨システムの一部をドル化することになる。