投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 12 月 01 日 11:09:31:
【ニューヨーク30日共同】
経営危機に陥った米エネルギー大手エンロンはデリバティブ(金融派生商品)など複雑な取引を手掛けており、米金融関係者の間では、その簿外債務は270億ドルに上り、帳簿上の債務と合わせると400億ドル(約4兆9400億円)以上になるとの見方が出ている。
同社は電力、天然ガスの先物取引、天候デリバティブなど取引を多様化させており、巨額の簿外債務はデリバティブ取引関連との見方が有力。
また、前最高財務責任者(CFO)らが運営していた2つの投資組合を利用して簿外でリスク軽減の取引を行い、結果的に多額の損失を出した。
エンロンは30日も米連邦破産法11条(日本の会社更生法に相当)適用の申請に向けて、社内で協議を続けたもようだ。
一方、エンロンの欧州法人エンロン・ヨーロッパ(ロンドン)は同日までに、大手会計事務所のプライスウォーターハウス・クーパースを管財人に選定、本社とは別に法的整理に入ることを決めた。