投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 12 日 16:35:34:
小泉首相は、消費税率の引き上げは全く考えていないと述べた。
衆議院予算委員会で中井委員(自由党)の質問に答えたもの。
小泉首相は、橋本内閣時の構造改革との違いについて、「橋本内閣は、消費税を3%から5%に引き上げた。行政改革、財政構造改革をしなく
てはならないということで、各省庁の予算を一律切り下げた。民間にできることを民間に任せることに消極的だった」と指摘。そのうえで、「今は、
民間に任せられることは民間に任せようということで、道路公団や住宅金融公庫をはじめ、民営化や廃止を着々と進めている。税金の無駄使い
構造をなくそうという点では、大きく違う。一律削減を採っていない。各省庁は、5兆円無駄なとこを削減し、2兆円必要なところを増やす。消費税
引き上げということは全く考えていない」と述べた。
また、小泉首相は、今年度補正予算について、「限られた財源のなかで、いかに効率的に使うかを考えた補正予算だ。国債発行30兆円枠は
来年度の目標であり、2001年度はどうでも良いとの議論が横行しているが、来年度30兆円以下という目標を掲げているのだから、今年度も
守りたいということで、今年度の補正予算を提出している」と述べた。
今年度の税収見通しが一段と減額修正された場合の対応について、小泉首相は、「税収が大分落ち込むのではという見方が多数を占めている
が、最後まで努力をする。どういう(歳出)削減策を採るか、税収が落ち込むならどういう増収策を採るか、両面から考えている。テロ発生以来、
状況に激変があれば、あるいはまた、経済状況が厳しくなればどういう対応をするかは、これからの対応だが、来年度予算を国債発行30兆円
以内で編成すべく、最大限の努力をしている最中だ」と語った。