投稿者 sanetomi 日時 2001 年 12 月 01 日 09:26:52:
大手スーパーのマイカルや大成火災海上保険など大企業の破たんが相次いだことで、企業の市場からの資金調達に悪影響が出始めた。社債やコマーシャルペーパー(CP)市場で、倒産リスクに対する警戒感が広がり、信用力の低い企業の資金調達コストが上昇。日銀が金融の量的緩和策で市場に資金を大量供給しているにもかかわらず、緩和効果が出にくくなっている。
社債市場は企業の信用力に神経質になっている。信用力を示す格付けが高い企業と低い企業の間で、社債の流通利回り格差が拡大している。格付けが最上級(トリプルA格)の東京電力債(残存期間約5年)の流通利回りは30日、0.596%と前週末より0.04%上昇した。これに対し、格付けが中程度(トリプルB格)のNKK普通社債の利回りは1.779%と、0.317%も上昇した。みずほ証券によると、トリプルB格債の利回りは信用力の高い国債の利回りより1.4%程度高くなった。8月時点の利回り格差は1%未満だった。マイカルの破たん後、トリプルB格の企業の起債は減少。