投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 30 日 20:27:48:
大成火災海上保険は30日、東京地裁 から更生手続開始の決定を受けた、と発表した。再建のスポンサーには安田火 災と日産火災が選ばれた。両社と基本契約を締結した。また、契約者保護のた め、損害保険契約者保護機構に資金援助契約の申し出を行った。
法律管財人には下河辺和彦弁護士、事業管財人には、安田火災専務執行役 員の牧文一郎氏、日産火災常務の川又章一氏が選任された。
安田火災、日産火災、大成火災は2002年4月に損保ジャパンとして合併する予定だったが、大成火災の破たんにともない、残る2社が合併時期を3カ月遅らせて7月に合併する方向で検討を開始している。
「実質的な3社統合の実現を目指す」
同日夕、日銀本店で記者会見した安田火災の宮川昌夫副社長は「実質的3 社統合の実現に向け最善を尽くすとともに、できるかぎり早期の更生手続終結を目指す」と述べた。
また、法律管財人の下河辺和彦氏は「裁判所から言われた更生計画案の提 出期限は3月末だが、それにこだわらず、5月の連休前には安田火災と大成火 災が統合を目指す」と語った。
また、下河辺氏は、大成火災の経営者責任を追及するため、5人の弁護士 で構成する経営責任調査委員会を設置したことを明らかにした。
「希望する従業員すべて受け入れる」
契約者保護機構の資金を利用するかどうかについては、下河辺氏は「使わ ないとはいわない」として、今後財産の確定などを経て必要性を検討すると述 べた。
従業員の雇用について、宮川副社長は「希望するすべての従業員を受け入 れる」と語った。