投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 30 日 17:12:25:
日本銀行の三谷隆博・大阪支店長は 30日の定例会見で、生産・輸出の減少、個人消費の減退などを受けて景況感が厳しさを増しているとの認識を示すとともに、一般的な見解として「年末、年度末にかけて倒産がさらに増加していく可能性は大きい」と語った。
三谷支店長は、米国の景気動向次第で、状況が改善する可能性はあるとしながらも、国内では大企業を中心としたリストラがここにきて幅広い業種に広がっているほか、倒産件数も高水準であることなどを指摘、「中小企業も息切れして人員削減、さらに倒産に結びつく動きが加速する懸念が強い」と語った。
金融機関については、貸出残高が減少する一方、預金は総じて堅調に推移しているため、「余資の運用という面で苦労が高まっている」と述べた。優良企業に対する金融機関の貸出意欲は高いものの、そうした優良企業自体が減少しているうえに、赤字補てんのような、後ろ向きの資金ニーズには応えにくい、としている