投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 30 日 13:43:00:
会計検査院は30日、国の省庁や政府関係機関などを対象とした2000年度決算に関する検査報告書を小泉純一郎首相に提出した。特殊法人の財政状況検査を初めて実施。財政投融資機関45法人の借入金・債券合計は306兆円と、普通国債の残高(365兆円)に匹敵する。2000年度の国から特殊法人に対する出資金や補助金・補給金は5兆500億円に達し、改めて特殊法人の肥大ぶりが鮮明になった。
特殊法人の財務では、財政投融資の対象となる45法人のうち、資金運用型の2法人を除いた43法人の長期負債は2000年度末で237兆円弱と1989年度末の1.7倍強まで膨らんだ。
長期負債を89年度末と比較すると、94年に開港した関西国際空港会社で3.44倍、首都高速道路公団で2.43倍に増加。負債を順調に返済していると主張する日本道路公団も、新規路線の建設を続けたことで、長期負債は14兆9000億円弱から26兆8000億円まで12兆円近く拡大した。これらは、国債を累増させている一般会計だけでなく、特殊法人までもが借金で“公共事業”の資金をまかない続けてきたことを示している。