投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 29 日 21:58:20:
(回答先: 日興MMFなど元本割れへ 米エンロンの破たん危機 共同 投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 11 月 29 日 19:09:25)
29日の東京株式市場では、朝方にかけて日興アセットマネジメントが運用している日興MMFの29日算出分の基準価格が1万円を下回り、元本割れとなると発表したことを受けて日興コーディアル <8603> の株価は一時、値下り率にして10%近い急落となった。終値では前日比55円(-7.48%)安の終値680円。
日興MMFの元本割れはMMFに組み込まれていた米エネルギー商社最大手・エンロンの海外円建て債券がエンロンの経営危機に伴い前日の米国株式市場で米有力格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がエンロンの信用格付けのジャンク債(投資不適格)へと引き下げたことが直接の要因。
これまで三洋投信委託などのMMFが額面割れを起こすことはあったものの、大手証券系列の投信会社のMMFが額面割れとなることは今回の日興MMFが始めてのこととなり、今回の「事件」をきっかけに個人投資家がMMFから資金を引き上げるのでは、との見方が広がったことが日興コーデの株価急落になったものと見られている。
尚、他の証券株の終値は、野村ホールディングス <8604> が前日比57円(-3.27%)安の終値1,686円、大和証券グループ本社 <8601> が前日比28円(-3.43%)安の終値789円と日興MMFの額面割れの影響を受けて各社ともに続落となった。