投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 11 月 29 日 19:10:50:
11/29 17:09 宙に浮く日本の発電所計画 エンロン本社の資金難で 経済40
共同
米エネルギー販売大手ダイネジーによる同エンロンの買収計画が
二十九日までに白紙になり、エンロングループが進めている日本国
内での四カ所の発電所計画が宙に浮く格好となった。
エンロンは最近、世界各地の事業の見直しを進めていたが、買収
白紙と資金難により、日本の事業の行方はより不透明となった。各
地方では計画に期待する声もあっただけに、影響が懸念される。
エンロンは青森県六ケ所村に液化天然ガス火力、山口県宇部市、
松山市、福岡県大牟田市に石炭火力の発電所を建設する計画を持っ
ている。
六ケ所村での計画は出力が二百万キロワットと、原発二基分に相
当する大発電所だ。エンロンはこれらの発電所を使い電力販売ビジ
ネスを進めていく。
日本法人のエンロン・ジャパンは今月上旬、日本の事業の現状を
検証する作業に入った。エンロン本体による日本の事業の売却や部
分的な売却の可能性も含めて検討し、事態に対応できるよう準備し
ている。
しかし米本社の動向によっては計画そのものが暗雲に包まれる可
能性もある。六ケ所村では運転開始後に約百人の雇用が発生し、固
定資産税や事業税、法人住民税、交付金といった収入増につながる
予定だった。エンロン本体の状況によっては各地域の期待がしぼむ
事態も想定される。
ダイネジーによるエンロン買収構想は今月上旬に浮上。二十八日
に構想の撤回が発表され、エンロンの資金繰りが危ぐされる事態と
なった。
（了） ０１１１２９ １７０８
[2001-11-29-17:09]
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。