投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 29 日 16:04:33:
竹中経済財政担当相は、日銀による外債購入について、これまでも新たな金融政策の手段の検討が必要だと言ってきており当然議論に入ってくる問題だ、としたうえで、手段の効果・副作用を含め今後組織されるワーキンググループで議論する必要があると語った。
日銀金融政策決定会合後の記者会見で述べたもの。
竹中経済財政担当相は、日銀による金融市場調節手段としての外債購入について、「特に私の方から、(きょうの決定会合で)そういう議論があったということを言うことはない。私がどう考えるかについては、これまでも今までの枠組みを超えた新しい手段の検討が必要であると思っており、その中の手段としては(外債購入は)当然入ってくる問題だ」と述べた。そのうえで、「政策にはネガティブとポジティブがあるので、総合的にワーキング・グループでデフレの定義やメカニズムなどを含め、議論しなくてはいけない」と語った。
また、竹中経済財政担当相は、きょうの決定会合のなかで、今年度2次補正予算の編成や大手銀行による不良債権処理の進行を挙げ、「構造改革が目に見え始めてきており、金融当局においても引き続き柔軟な対応をお願いしたい、と述べた」ことを明らかにした。
また、同相は、きょうの決定会合のなかでデフレ阻止への具体的な議論はあったのか、との質問に対し、「デフレ阻止は、財政当局だけでも、金融当局だけでもかたずかないので、総合的観点からきちっと議論しなくてはならない、ということだった」と述べた。
また、財政政策への注文はあったのか、との質問に対しては、「財政の規律を保つということが重要で、その方向が、中期経済財政展望の枠組みのなかで示されているのは良いことだ、との指摘があった」と述べた。