投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 28 日 20:54:34:
日本テレコムは28日、村上春雄社長の後任にボーダフォン・ジャパン日本総代表のウィリアム・ティー・モロー氏(42)をあてる人事を発表した。村上社長は会長になり、坂田浩一会長は最高顧問に退く。人事は12月21日の臨時株主総会で承認後、同日付で発令する。
携帯子会社のJ―フォンに続き、名門新電電の日本テレコムもボーダフォンが送り込む外国人社長に経営を委ねる。JR色は名実ともに消滅、主事業である固定電話部門の将来はボーダフォンの世界戦略で決まることになる。
モロー氏は会見で、業績の低迷している固定電話について、当面は、現経営陣が策定した法人分野への集中などによる効率化を踏襲する考えを示した。就任と同時に執行役員制を導入し、現在31人の取締役を15人以下にする。モロー氏はJ―フォンのダリル・グリーン社長と、互いの会社の取締役も兼ね合い、協力するという。
モロー氏は自身の経営手法について「私は結果中心主義者」と説明。リストラによる業績向上が評価された日産自動車のカルロス・ゴーン社長について「いい例があったら何事も学ぶ」と述べた。その一方で、「自分はコスト・カッターというよりも、プロフィット(利益)メーカー」と語り、前向きのイメージを強調した。【尾村洋介】
ウィリアム・モロー氏 米ナショナル大卒。80年米パシフィック・ベル入社。東京デジタルホン(現J―フォン)サービス開発統括マネジャー、ボーダフォン・グループ技術戦略担当バイスプレジデントを経て、01年7月ボーダフォン・ジャパン日本総代表。米カリフォルニア州出身。