投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 27 日 16:14:51:
国際通貨基金(IMF)は、過剰債務を抱えた国家が破産を申請できる国際的な体制を整えるという画期的な構想を発表した。
IMFのクルーガー第1副専務理事は、この構想により、正式な破産申請のメカニズムがないという国際金融システムの「大きな落とし穴」をふさぐことができる、との見方を示した。
構想は、多くの国で企業が利用している破産申請のメカニズムを国家にも適用するという内容。
ただ、実現には数年を要するとみられており、現在、債務不履行(デフォルト)の回避を目指しているアルゼンチンなどの国々が、すぐに恩恵を受けることはないとみられている。
この構想が実現すれば、債務再編交渉を滞りなく進めるために、国家に返済猶予を認めるかどうかを決定する際、IMFが仲裁機関として中心的な役割を果たすことになる。
この構想は、来月のIMF理事会で討議される予定。