投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 27 日 05:22:03:
大和銀行が26日発表した01年9月中間連結決算は3068億円の株式の含み損処理、
当初計画の約2倍に当たる920億円の不良債権処理を行った結果、1406億円の当期赤
字になった。通期は1150億円の当期赤字見通し。法定準備金の取り崩しについて勝田泰
久頭取は「株価、通期の業績などを見極めて検討する」と話した。
債権の自己査定結果を初めて開示。不動産、建設、流通のいわゆる不況3業種のうち、
大口貸出先については、担保などで保全されていない部分の引当率を20%に引き上げ
た。下期も、不良債権処理を積極的に行い、処理額は当初計画の750億円を大幅に上回
る1709億円に上る見込み。
また、中間期で多額の株式含み損処理を行った結果、簿価は日経平均株価が1万500
円前後で含み益に転じる水準になった。勝田頭取は「今後さらに引き当てが必要になる大
口の融資先はない。あさひ銀行との統合準備は整った」と述べた。
今期中に信託部門の分社、合弁化を行い、株式の一部売却益で配当原資を確保。今年
度は12月に設立する大和銀ホールディングスとして普通株式1株当たり1円50銭の配当を
予定している。
また、勝田頭取はあさひ銀が多額の含み損処理と不良債権処理を行うことについて「思い
切った処理を決断したことを高く評価している。提携交渉は順調で、経営統合が破談するこ
とは決してない」と話した。 【田畑悦郎】