投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 27 日 05:09:18:
【ワシントン逸見義行】米国の景気循環の時期を事実上認定してきた民間団体、米経済調
査局（ＮＢＥＲ）は２６日、米経済が３月から景気後退（リセッション）入りしたと発表した。９１
年４月から続いてきた史上最長の米景気拡大は１０年で終了したことになる。９月の同時多
発テロの以前から景気後退が始まっていたことになり、テロで景気が悪化したと説明してき
た米政府の経済運営に批判が出てきそうだ。
宣言では「米景気の拡大のピークは今年３月で、同月から景気後退が始まった」と指摘。
米経済の現状は予想以上に深刻で、テロで景気後退が一層悪化していることを意味してい
る。
市場では通常、実質経済成長率が２四半期連続でマイナスになれば、景気後退に陥った
と見なされてきたが、ＮＢＥＲは、月単位で景気循環の時期を認定するため、成長率だけに
頼らず、（１）雇用（２）個人所得と政府支出の動き（３）生産動向（４）売上高の推移――の４
要素を軸に総合判断する。
今後は、景気回復の時期が焦点だが、前期比年率換算の実質成長率は、今年第３四半
期（７〜９月）が、マイナス０・４％となり、第４四半期（１０〜１２月）もマイナスが確実で、市
場では景気後退が長期化するとの悲観論と、急回復を予想する楽観論が交錯している。
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