投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 26 日 18:08:32:
日銀の山口泰副総裁は26日午後、都内で「日本経済と金融政策」と題して講演し、今後の経済政策運営に関し日銀の役割として「現在の金融緩和を今後もねばり強く継続していく」との考えを示した。現在、当座預金残高を「6兆円を上回る」ことを念頭に調節しているが、不良債権処理や経済の生産性向上が進展すれば現行の金融政策が「強力な緩和効果を発揮すると予想される」と指摘。企業の資金需要が再び顕著になった場合でも継続して金融緩和政策を続け、持続的な経済成長への軌道に乗せる狙いを示唆した。
また副総裁は金融市場における不安を回避するため「機動的な流動性供給を行っていく」との考えも明らかにした。「流動性供給を通じて金融市場と金融システムを安定させる機能は中央銀行が果たすべき重要な役割」と指摘した。今後の金融政策に関連し、長期国債の買い入れ増額にも言及したが、否定的な見解を改めて述べた。「中央銀行が実質的に財政政策の領域に近いことをおこなうことを意味する」と話し、財政は国民の代表として選挙で選ばれた人が携わるものとの位置づけを示した。