投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 11 日 21:36:05:
大阪府内の消費者金融などが加盟する「大阪府貸金業協会」が自主規制基準を一
部改定し、今月1日から無担保、無保証の融資について、例外を認めず上限を50万円
もしくは年収の10%としている。従来は顧客の債務状況などを審査し後日、追加融資
に応じていたのが実情。社会問題化している過剰融資に歯止めをかけるのが狙いで、
全国初の取り組みとなる。
同協会に加盟しているのは、939社2094店。武富士、アイフル、プロミスなどの府
内の支店も含まれる。
これまでは金融庁の事務ガイドラインに従い、無担保、無保証の融資の限度額(50
万円もしくは年収の10%以内)を、「窓口における簡易な審査のみによっては」として
いたのを「簡易な審査又は厳格、慎重等審査の方法を問わず」と規定。新規、継続に
かかわらず、無担保・無保証では限度額を超えて融資してはならないとしている。
従来は「返済が順調」「他社の貸付分を自社に一本化した」などの理由で追加融資を
実行、融資額が膨らみ、結果的に過剰融資につながるケースが多かった。
今後、各社の自主規制の運用状況を協会で調査、守られていない場合は同協会業
務指導委員会が改善を勧告し、改善されない場合は協会から除名する方針。
岩井武二・大阪府貸金業協会会長は「不況下、過剰融資が自己破産につながること
も多く、一部の業者の取り立てが社会問題化したこともあり、業界として一定の歯止め
をかけたかった」と話している。