投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 25 日 10:56:03:
(回答先: みずほホールディングス、6副社長も退任へ―日経 東京 11月24日(ブルームバーグ) 投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 25 日 10:34:40)
第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行を傘下に持つみずほホールディングスが、3人の最高経営責任者(CEO)を含む9人の経営陣を一斉退陣させる人事刷新を固めたのは、株価が急落する中で、「順送り人事を繰り返していては国内外の競争から落後する」(幹部)との危機感が強まったためだ。
みずほグループの当初の首脳人事構想では、来年4月に3行を分割して2銀行に機能別再編する段階で、現行CEO3人の中から最も若い杉田力之社長(第一勧銀頭取、66年入行)が留任し、西村正雄会長(興銀頭取、55年入行)と山本恵朗会長(富士銀頭取、59年入行)の2人は退任する方針だった。
ところが杉田氏が今春体調を壊して入院し、社長を継続することが難しくなったことから状況は一変した。西村氏は既に退任の腹を固めていたことから、山本氏が社長として残る可能性も検討された。
しかし、今秋以降、みずほグループを巡る経営環境は急激に悪化した。9月に第一勧銀がメーンバンクを務めていた大手スーパー、マイカルが経営破たんして、不良債権処理の大幅増額と赤字決算を余儀なくされた。米同時テロで株式相場が急落したことも打撃となった。
昨年9月の発足当初に89万円だったみずほホールディングスの株価は、今月中旬には、一時、約3分の1の30万円割れまで落ち込んだ。4大銀行グループが出そろった今年4月以降の株価下落率は、みずほホールディングスが52・6%減で最も大きく、他の3グループ(26・6%―39・3%減)を大きく上回っている。
こうした中で、市場では経営責任の明確化と人心一新を求めて、大幅な刷新人事を求める圧力が強まった。3行の利害が絡んだため、山本氏の進退や、経営陣が何人まで退陣すべきかなどで紆余(うよ)曲折もあったが、最終的には大規模な経営陣入れ替えが固まった。
3つの大銀行の寄り合い所帯であるみずほグループは、これまで経営判断のスピード不足やコーポレート・ガバナンス(企業統治)の不十分さが弱点と見られてきた。今回の若返り人事が、こうした点の改善につながっていくのかが注目される。(北山 文裕)
(11月24日22:27)