投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 24 日 21:20:09:
日本税理士会連合会(森金次郎会長)が、中小企業の動向を知るため会員の税理士を通じて行ったアンケートの結果がまとまった。小泉純一郎首相の掲げる「構造改革」ついては、半分以上実現できるとの回答が約4割を占めた。
小泉改革について「ごく一部しか実現しない」は26・3%。逆に「半分実現」が36・5%、「7〜8割は実現」が3・4%だった。「2〜3割実現」も32・1%を占めており、小泉人気を背景に構造改革への期待感が強いことを裏付けた。
複数回答で聞いた改革メニューの優先度では「特殊法人改革」が72・0%、「不良債権処理」が54・7%と抜きん出ていた。3位は「予算配分見直し」の28・7%、わずかの差で「財政赤字縮小」と続いている。ベンチャー育成や研究開発支援など中小向きのメニューは1ケタ以下だった。
失業率アップで注目される雇用創出の可能性については「中高年の受け皿が不足」(36・9%)など、十分創出できないと見る疑問派が9割に達し、創出可能派は1割しかいなかった。
一方、景気の動向については製造業、卸・小売業、サービス業でほぼ半分が「穏やかな後退が続く」と先行きを予想。建設・不動産業は「底割れの恐れが出ている」に6割近い回答が集まり、厳しい現状を浮き彫りにした。景気回復時期についても「予想できない」が全体の81・3%を占めた。
このアンケートは全国の税理士のうち従業員を5人以上雇用し開業10年以上の1000人を対象に、顧問先の中小企業の動向を調べるため10月に行った。回答したのは742人だった。
[毎日新聞11月24日] ( 2001-11-24-19:42 )