投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 24 日 14:16:15:
国土交通省は23日、東日本、東海、西日本のJR上場3社の政府保有株の追加売却を来年度以降に先送りする方針を固めた。当初計画では、12月1日付で「改正JR会社法」が施行され、JR3社が現在の特殊法人から純粋な民間会社となる完全民営化に合わせて、政府が保有する3社の株式全株を来月から順次売却する方針だった。しかし、株式市況が低迷し、JR株の売却が市況の悪化を招きかねないと判断するとともに、株式売却益も十分に望めないため、先送りすることにした。
JR株の売却益は旧国鉄の年金債務の支払い原資に充てられることが決まっており、国交省は来年夏にも順次売却を目指す構えだ。
現在、JR3社の株式は、政府が国交省所管の特殊法人・日本鉄道建設公団を通じて、東日本の発行済み株式の12・5%にあたる50万株、西日本株は31・5%、63万株、東海株は39・7%、89万株を保有している。
JR各社は、87年4月の旧国鉄の分割民営化で発足し、このうち東日本が93年、西日本が96年、東海が97年にそれぞれ株式を上場した。政府は3社の保有株式のうち、すでに東日本は2回、計350万株、西日本は1回、137万株、東海は1回、135万株を売却したが、残る株式の追加売却の時期などが焦点になっていた。
(11月24日03:05)