投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 24 日 12:01:53:
秋田県はこのほど、企業会計の手法を取り入れた2000年度の県一般会計と特別会計の貸借対照表(バランスシート)を公表した。県の資産総額は2兆4024億円、負債総額は1兆2731億円で、県民1人当たり約107万円の負担となる。債務返済に充てる流動資産など計3177億円を負債から引いても、9554億円が残り、1人当たり負担は約80万円。資産から負債を引いた正味資産は1兆1293億円だった。
資産をみると、有形固定資産が2兆847億円で86.8%を占める。うち建設交通関連は、道路が6644億円、河川が1012億円など合わせて1兆2666億円。農林水産関連が1602億円など。投資や出資などは2307億円、現金や預金などの流動資産が870億円となっている。
負債は、県債が大部分を占め1兆1121億円(87.4%)で、55.3%が建設交通関連、16.2%が農林水産関連の財源となっている。
県債の55.9%の6220億円分には国の交付税が算入される。負債総額から流動資産などの債務償還財源や交付税を除いた場合、県民1人当たりの負担は約28万円となる。
県は行政改革の一環として1998、99年度分のバランスシートを試作。今回、2000年度分は決算特別委員会に初めて示した。先行自治体の多くが用いる決算の累計額を使った決算集計方式ではなく、民間企業や公営企業で使用されている台帳方式を採用している。
県会計課は「今後、改良を重ねるが、決算では毎回提出し、定着を図りたい」と話している。