投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 23 日 17:39:58:
与党内で、公的資金による金融機関への資本再注入を「もはやためらう時期ではない」(閣僚経験者)と積極論が再燃してきた。21日には日銀の速水優総裁が「公的資金の再投入もあり得る」と発言、竹中平蔵経済財政担当相も積極派とされ、消極的な金融庁との対立は激化しそうだ。小泉純一郎首相は本年度2次補正予算編成を決断したが、与党内では景気への即効性を疑問視する見方が強い。景気低迷の打開策を見い出せない中で「不良債権の抜本処理を急がないとデフレスパイラルへ陥る」(自民党中堅)との焦りも、再注入論に拍車を掛けている。金融庁は「現在のところ再注入が必要との事態には至っていない」(柳沢伯夫金融担当相)と依然慎重だが、株式含み損の拡大で自己資本の中核である法定準備金を取り崩す大手行も相次いでおり、株価低迷の長期化に伴って再注入を求める声がさらに高まるのは必至の情勢だ。