投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 22 日 18:18:12:
大手生保の三井生命保険は22日、2004年をめどに現在の相互会社から株式会社
に会社の形態を転換する方針を固めた。三井住友銀行などグループ金融3社と全面提
携に踏み切るのに合わせ、同日午後、正式表明する見通しだ。三井生命は、資本調
達のしやすい株式会社となることで、自己資本の充実を図るとともに、三井住友金融グ
ループ内で将来的に進む可能性がある合併・統合などを通じた再編成にも機動的に対
応できる体制を整える。
相互会社の生命保険会社の株式会社への転換は、2004年をめどに持ち株会社方
式による統合を目指す大同生命保険と太陽生命保険のほか、大手では東京海上火災
保険との統合を目指す朝日生命保険が準備を進めている。住友生命保険も検討課題
としている。三井生命の方針表明で、生保業界の株式会社化に向けた動きが一段と
加速しそうだ。
株式会社に転換するには投資家の信認が得られるだけの十分な財務基盤を確保す
ることが必要だ。三井生命は、今年初めに旧さくら銀行(現・三井住友銀行)などから1
000億円の劣後ローンを、7月には株式会社の資本金に相当する基金350億円を三
井グループ各社から調達して財務基盤の充実を図ったが、その後の株価の下落の影
響で、生保の経営の健全性を示す指標の1つであるソルベンシー・マージン(支払い余
力)比率が2001年3月末の492・7%から低下している模様で、一段の体質強化が
求められている。