投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 22 日 15:16:41:
中央三井信託銀行は22日、02年3月期決算で不良債権処理額を積み上げたうえ、01年9月末の株式含み損3400億円を一括処理し、2000億円の最終赤字とする方針を固めた。三和、東海、東洋信託3行のUFJグループも、株式含み損の処理と1兆数千億円の不良債権処理で数千億円の最終赤字に転落する見通し。中央三井、UFJとも法定準備金の取り崩しを検討する。
中央三井は、本業のもうけである業務純益は国内信託トップだが、含み損の額が大きいことが評価の足かせとなっていたため、株式含み損の一掃に踏み切る。併せて、不良債権処理も当初計画を大幅に上回る約1300億円に引き上げ、大幅赤字に転落する。
UFJは、三和と東海が来年1月15日に合併してUFJ銀行が誕生する際の合併差益7000億円を、東海が抱えている4000億円強の含み損の一括処理に充てる。
大口融資先で、回収に注意を要する「要注意先債権」や貸し出し条件を緩和するなどしている「要管理債権」のほか、ゼネコン(総合建設会社)など特定業種の債権について、貸し倒れ引当金を大幅に積み増し、不良債権の処理を予定より大幅に積み増す。
【藤好陽太郎】
[毎日新聞11月22日] ( 2001-11-22-15:01 )
★合併差益は法定準備金のうち、資本準備金に該当する。