投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 22 日 13:45:50:
多額の不良債権を抱える関西西宮信用金庫(本店・神戸市中央区、内藤昭理事長)は22日、預金の払い戻しが出来なくなる恐れがあるとして、金融庁に預金保険法に基づく破たん処理を申請した。申請を受け、金融庁は破たん認定し、金融整理管財人を同信金に派遣する。預金は全額保護され、営業は継続する。不良債権を整理回収機構に移したうえで、尼崎、神戸、兵庫、姫路の兵庫県内4信金が事業を引き継ぐ見通し。
関西西宮信金は94年、関西信金が西宮信金を救済合併して発足。阪神大震災で被害を受けた融資先の業績が景気低迷の長期化で回復せず倒産が相次ぎ、多額の焦げ付きが発生した。また、株式市況の低迷で有価証券の含み損が膨らみ、経営が悪化していた。
近畿財務局は今年8月、同信金の検査を実施。不良債権を処理すると債務超過に陥る見通しになった。同信金は自助努力による自己資本の増強は困難と判断、自主再建を断念した。
<関西西宮信用金庫>
1949年日本相互信用組合として設立し、52年関西信用金庫に改組。94年7月、西宮信金と合併して関西西宮信用金庫に。兵庫県内の神戸市、西宮市を中心に32店舗。預金3059億7400万円、貸出金2179億8700万円、出資金18億7700万円で役職員数は443人。(01年3月末)