投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 21 日 19:39:40:
速水優日銀総裁は21日の記者会見で、銀行に対する公的資金の再注入問題について「自力で資本調達する努力を尽くしたうえで、必要であれば(公的資金の再注入も)あり得ると思う」との考えを表明した。来年4月のペイオフ(定期預金などの払い戻し保証を元本1000万円とその利息までとする措置)の凍結解除については「予定通り実施できればいい」と語った。
総裁は「現時点でただちに資本不足になる銀行があるとは考えていない」と強調した。ただ、銀行が不良債権処理などに取り組む過程で「一時的に資本の一部を毀損(きそん)する可能性を排除できない」との見方を示した。その場合でも銀行が自力で資本増強すべきで、安易に公的資金の再注入に頼るべきではないと述べた。
与党内で再延期論が浮上しているペイオフ解禁については「ずるずると延ばしていくこと自体が(金融行政の)信任問題につながる」と指摘。ペイオフを予定通り解禁するためにも、銀行が不良債権処理などに取り組み、早期に金融システムを安定化させる必要があると訴えた。