投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 21 日 19:10:21:
金融庁は、東京三菱銀行など主要10行に行ったフォローアップ検査について、自己査定で債務者区分が不適切なものがあった、などとする結果を発表した。
対象金融機関は、東京三菱銀行<8315>、第一勧業銀行、富士銀行、あさひ銀行<8322>、大和銀行<8319>、日本興業銀行、三菱信託銀行<8402>、中央三井信託銀行<8408>、安田信託銀行<8404>、日本信託銀行<8405>の10行。検査は8月21日が予告日、9月13~17日が立ち入り開始日、11日~21日までが立ち入り終了日として行われ、20日に検査結果が通知された。
金融庁によると、銀行の自己査定の体制・基準などの改善状況と、自己査定の正確性が確保されているかどうかを検証したという。
自己査定の正確性については、前回検査で債務者区分を引き下げた債務者企業のうち、各行の大口債務者企業を中心にサンプル調査を行ったが、このうち、債務者区分が不適切なものがあった。具体的には、債務者企業の不良資産の把握が正確でなく債務者の実態把握が出来ていなかったり、経営改善計画の検証が不十分な例があるという。
担当者は、「中間決算にはこうした指摘が反映されていると期待している」と述べている。
自己査定の体制・基準などの分野では、一部の銀行では改善されているが、多くの銀行では依然改善を要する点が残されているという。